他人と比べてばかりだった僕が「自分軸」を持てるようになったおすすめ3冊

はじめに

「どう思われるか」が、いつも気になっていた。会議で自分の意見があっても、他人の目が気になって口に出せない。

自分の中に考えはあるのに、なんとなく言いづらい。そんな日々を繰り返すうちに、「このままじゃダメかも」と感じ始めました。

“承認欲求”ばかりが先に立って、行動できない自分。

それなのに、「自己肯定感を高めよう」と焦っては空回りして、結局また、周りに合わせてしまう。

そんな僕が少しずつ変われたのは、ある3冊の本との出会いと、そこから始めた小さな習慣たちがあったからです。

今回は、他人の目に振り回されない“自分軸”を育てるきっかけになった本と、実際に取り入れている習慣についてまとめてみました。


 

① 自分の中にずっとあった「承認欲求」と向き合えなかった話

 

僕は昔から、周りの人に「いい人」だと思われたかった。意見があっても、「ここで言ったら空気が悪くなるかな」とか、「変に思われたらどうしよう」って、つい考えすぎてしまっていました。

特に職場では、会議や雑談の場で何か言いたいことがあっても、うまく笑って受け流してしまうことが多かった。「自分を出すこと=迷惑になるかもしれない」と思っていたんです。

でもその裏には、はっきりとした承認欲求がありました。

「嫌われたくない」「否定されたくない」「みんなに好かれていたい」——そう思って行動していたことに、後から気づきました。

「これ、他人に合わせてるだけで、自分の人生生きてないな」

そんな違和感が、少しずつ大きくなっていったんです。


 

②「自己肯定感を高めよう」として、逆に苦しくなった時期

 

自己肯定感が低いのかもしれない。

そう思った僕は、「自己肯定感 上げ方」みたいな言葉で検索したり、“自分をもっと好きになるには”という本を次々と手に取っていました。

でも、どれもしっくりこなかった。

「もっと自分を大切にしよう」とか「自分を認めよう」と言われても、“何をどう認めればいいのか”が分からなかったんです。

逆に、他人と比べて落ち込むことが増えたりして、「自己肯定感を上げなきゃ」って焦る自分にも疲れてしまっていました。

そんな時に出会ったのが、今回紹介する3冊の本でした。


 

③ 自分軸を育てるきっかけになった“3冊の本”

3冊それぞれが、違った角度から「自分らしさ」に戻るヒントをくれました。

📘『全米トップ校が教える 自己肯定感の育て方』

この本では、「成果」ではなく「今の自分をありがたく思う力」こそが本当の自己肯定感であると繰り返し語られていました。

特に印象に残ったのは、「自分には複数の“顔”がある」という考え方。

たとえば、職場で失敗しても、家庭では親として、趣味では仲間として、別の役割を持っている。

1つの役割でうまくいかなくても、他の顔が自分を支えてくれる——その考え方に、ものすごく救われた記憶があります。

また、日常の小さな親切を意識する「親切リフレクション」や、自分の価値観を確認する「日記の習慣」など、自己肯定感を日々の生活の中で育てる方法が具体的に紹介されていて、とても実践的でした。


 

📘『モンク思考』

この本は、SNSや他人の評価に左右されがちな現代人にこそ刺さる「内側を整える」ためのメンタル本です。

特に刺さったのが、「意図をもって生きる」という考え方。

目の前のことに流されるのではなく、「なぜこれをするのか?」を明確にすることが、自分軸を育てる第一歩になるという内容です。

また、「1週間、愚痴・比較・あら探しをしないチャレンジ」は、実際にやってみるといかに自分が日常の中で他人の目や評価に反応していたかを痛感しました。

さらに、「定番の服を決める(僧衣を持つ)」「意味のある活動に身を置く」など、行動レベルで実践できる工夫も多くて、読後すぐに生活に取り入れられる内容が満載でした。


 

📘『反応しない練習』

この本では、「苦しみの正体は現実ではなく“執着”である」という仏教心理学の考え方がベースになっています。

人の言動や社会の出来事に“反応”してしまう心のクセをゆるめていく方法が、論理的かつやさしい言葉で解説されています。

「承認されたい」と思う気持ちは自然なこと。

でも、それに執着しすぎると、自分の人生が“他人の目”に支配されてしまう。

この気づきが、僕の中で一番大きな変化でした。

とくに、「認められたとして、それが一体なんだというのだろう」という言葉が強烈に残っていて、承認欲求に支配されていた自分をそっとほどいてくれるような感覚がありました。

また、心の反応を客観視する「ディスタンシング」や、思考のクセを見つけて整理する「ABCDE理論」など、すぐに使えるメンタルトレーニングも豊富です。


 

この3冊を読んだことで、「比べられる世界」から一歩距離を取って、「自分はどう在りたいのか?」という視点に立ち戻れるようになりました。

どれも、ただ読むだけでなく“行動に変える力”を与えてくれる本ばかりです

④ 実践して変わったこと|自分に戻る“8つの習慣”

「本を読んでも変われない」「わかった気になって終わってしまう」

そんな僕が、読書から実際の行動に変えるために取り入れたのがこの8つの習慣です。

どれも大きなことではありませんが、毎日少しずつ、自分軸に戻れる時間として支えてくれています。


 

🧘‍♂️ 1. 瞑想

正直最初は「胡散臭い」と思ってました。

でも、心がざわざわした日や人間関係に疲れた日ほど、試しにやってみると不思議と落ち着くんです。

鼻から4秒吸って、口から4秒吐く呼吸法にあわせて、感謝の気持ちが体全体に広がるようにイメージします。

「今日、あの人にイラッとしたけど、でも今こうして落ち着けているだけでありがたいな」と思えるだけで、感情がリセットされる感覚。

1日たった5分でも、“自分の中心”に戻ってこれる時間。

これを習慣にできたことで、日中のちょっとしたストレスにも左右されにくくなってきました。


 

✍️ 2. ジャーナリング

夜寝る前、ノートに今日あった出来事とそのとき感じたことをざっと書き出すだけ。

たとえば「今日の会議では話せなかったけど、モヤモヤした原因は“こう思われたくなかったから”かも」といった具合に、自分の内面と対話するような感覚です。

さらに月に一度は、知らない場所へふらっと足を運びます。

図書館や公園など、普段とは違う空間に身を置くだけで、いつもより深く**“自分の声”**に耳を傾けられます。

「なんとなく不安」が「何に不安を感じていたのか」に変わるだけで、思考がクリアになり、気持ちに余裕が生まれました。


 

👥 3. コミュニティを増やす

仕事で失敗して落ち込んだ日、職場を出たあとに向かったのは、月に一度集まる趣味の読書会でした。

そこには僕の仕事を知らない仲間がいて、「最近読んだ本どうだった?」と自然に会話が始まる。誰かの目を気にせずに話せる場所で、素の自分に戻れる感覚がありました。

また、家族との何気ないLINEのやりとりも、心の支えになっています。

「今日はどうだった?」という一言が、職場での失敗を切り離して、“別の顔”で自己肯定できる瞬間をくれます。

複数の役割があることで、自分軸を崩さずにいられる。

そんな感覚が、少しずつ心の安定を育ててくれています。


 

🙏 4. 感謝

毎日日報に「ありがとう」を一言だけ書くようにしています。

たとえば、「今日の昼休みに声をかけてくれた同僚にありがとう」とか、「家でご飯を作ってくれてありがとう」といった、ほんの小さなことでOKです。

最初は何を書けばいいかわからなかったけど、続けていくうちに、“ありがたい”と思える場面に敏感になってきました。

他人のちょっとした言動にも優しさを感じられるようになり、人と比べるより、自分の視点を大切にできるように。

日々の終わりに「今日も悪くなかったな」と思える習慣は、静かに自己肯定感を育ててくれました。


 

😊 5. 親切

週に1回“親切デー”をつくり、人に5つ親切をする。

最初は「そんなに思いつかないかも」と思ったけれど、「エレベーターで先にどうぞと譲る」「職場でゴミをまとめる」「LINEで一言声をかける」など、小さなことで充分でした。

1日の終わりにその行動を振り返って書き出すことで、「今日も誰かに優しくできたな」と思える。

親切は、“他人の目”ではなく、“自分がどう在りたいか”を思い出す行為。

続けることで、行動が少しずつやさしさ基準に変わっていきました。


 

🌿 6. 自然にふれる

仕事の合間や帰り道、公園や川沿いを歩いてみる。

空の広さ、風の音、葉の揺れに五感を研ぎ澄ませると、“今ここ”に戻る感覚があります。

「なんであんなことで悩んでたんだろう?」

自然の中では、自分の悩みがふっと軽くなることがあります。

他人と比べて苦しくなる時間を減らし、心をニュートラルに戻してくれる習慣。

自分軸を育てるうえで、想像以上に大切な時間になりました。


 

🧘 7. 人を判断しない

誰かの言動にイラッとしたとき、「この人も何かで傷ついてるのかも」と一歩引いてみる。

以前の僕は、コンビニの店員さんが無愛想だっただけで不機嫌になっていました。

でも今は、「今日は大変だったのかもしれない」と想像することで、心に余裕が生まれます。

判断しないことは、自分の心を守ることでもある。

“他人の目”から自由になって、少しずつ、自分にやさしくなれるようになりました。


 

💡 8. 意図をもって生きる

 

行動に意味を持たせるだけで、納得感のある一日になることを知りました。

「今日はなんとなくダラダラ過ごした」ではなく、

「今日は疲れていたから、癒すためにゆっくり過ごした」と思えるだけで満足度が変わる。

意図のある毎日は、“自分軸”を育てる土台。

小さな選択にも「なぜそれを選ぶのか?」を意識するようになって、人生の解像度が上がってきました。

⑤ まとめ|他人の目を気にしてる時、自分の声は聞こえない

 

承認欲求に振り回され、自分らしくいられなかった過去の自分。

その苦しさを救ってくれたのは、“自分軸”に気づかせてくれる本と習慣でした。

今も揺れることはあります。

でも、**「誰にどう見られるか」より「自分がどう在りたいか」**に意識を向けることで、日々が少しずつ穏やかに、軽やかになってきました。

この記事が、同じように悩む誰かの“自分軸”を育てるヒントになれば嬉しいです。


 

📚 今回紹介した「自分軸を育てる」おすすめの3冊

 

📘『全米トップ校が教える 自己肯定感の育て方』

📘『モンク思考』

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📘『反応しない練習』

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